イーロンマスク氏の買収後、様々な変更が相次いでいるTwitterですが、TwitterAPIについても大きな変化が起きています。TwitterAPIがどの様に変わるのか、本記事では最近の情報をまとめました。
※お断り※
こちらは独自に調査、解釈したものです。間違った理解なども含む可能性、変更になる可能性がありますのでご注意ください。
TwitterAPI移行に関するまとめ
- 2023年4月末で今までのTwitterアクセスレベルは廃止され、新しいアクセスレベルに移行する
- 新しい無料のアクセスレベルは「書き込み」専用で「読み込み不可」、個人レベルの使用のみ
- 企業ビジネスに使えるのは「企業向け」アクセスのみで申請が必要
- 「企業向けアクセスは」費用が非常に高い(560万~)
1.新しいアクセスレベルの発表と現状のアクセスレベルの廃止について
2023年3月30日 午前8:36 Twitter社の公式開発者向けアカウントにて「新しいAPIアクセスをローンチ」することが発表されました。

さらに、同ツイートのツリー投稿で、「あと、30日間で現状のアクセスが廃止される」ことを言及しました。つまり、2023年4月末に現状のAPIアクセスレベルが終了になるということを意味しています。

2.新しいTwitterAPIアクセスレベルでは何が変わる?
新しいTwitterのアクセスレベルでは何が変わるのでしょうか。下の図をご確認ください。
無料、基本、企業と3つのプランがあります。企業活動に使えるのは、「企業プラン」のみです。個人の場合でも、制限が厳しくなるため、旧機能を使ってサービスを提供していた企業・個人にとっては大打撃となることが予想されます。
無料 | 基本 | 企業 | |
---|---|---|---|
エンドポイント | v2 API エンドポイント | v2 API エンドポイント | |
メディア書き込み | 〇 1ヵ月1500Tw(アプリレベル) | 〇 1ヵ月3,000Tw(ユーザーレベル) 1ヵ月50,000Tw(アプリレベル) | 〇 |
メディア読み込み | × | 〇 1ヵ月10,000Tw | 〇 |
アプリID数 | 1 | 2 | |
Twitterログイン機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
費用 | 無料 | 月額100ドル(1万3千円程度) | 月額サブスクリプション層 |

3.企業向けプランの料金について
気になる利用費用についてですが、Twitterが提供する開発者向けページ上には明記されていません。しかしながら、「基本」プランでさえ日本円で1万円を超えてくることから、それ以上の金額になることが予想されます。また、公式の情報ではありませんが、いくつかの業界雑誌での記事や実際に問合せを行ったユーザーからの情報で一番安価なプランで42,000ドル(560万円程度)と高額になることが噂されています。
Twitterの担当者が3月初旬にアカデミックな顧客になる予定の顧客に送信し、WIREDに渡した文書によると、同社は現在、開発者プラットフォームに3つのレベルのエンタープライズパッケージを提供しています. 最も安価なスモール パッケージでは、月額 42,000 ドルで 5,000 万件のツイートにアクセスできます。上位層では、研究者や企業は大量のツイート (それぞれ 1 億件と 2 億件) にアクセスでき、月額 125,000 ドルと 210,000 ドルの費用がかかります。
https://www.wired.com/story/twitter-data-api-prices-out-nearly-everyone/
また、企業向けプランの契約には専用のフォームから申請する必要があります。しかし、これらの申請も滞るなどのトラブルや英語による申請で困難に直面しているユーザーも多そうです。
企業向けアクセス申請のフォームhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScO3bczKWO2jFHyVZJUSEGfdyfFaqt2MvmOfl_aJp0KxMqtDA/viewform
有料化に伴い、終了になるサービス
その影響か、いくつかのTwitter向けサービスがクローズに追い込まれています。また、個人運用のbot系アカウントも新仕様にそぐわない場合は相次いで終了のお知らせを提示しています。
テテマーチ|SiNiS
whotwi
悪質なBotを排除し、利益を作るためのTwitter社の戦略ですが、現場の温度感との差が激しいようにも感じます。日々変更が加えられているので、今後も料金や制限部分での変更があるかもしれません。
WWSでは上記のTwitterAPIではなく、NTTデータ社の「Twitterデータ提供サービス(インテグレーション) 認定サービスプログラム」を利用しています。商用利用が認められており、今回の4月末のTwitterAPIの変更も影響はありません。